1曲目の「虹」の歌い出しで、ぼろぼろ泣きました。
だって、東京ドームで「虹」(L'Arc-en-Cielはフランス語で虹という意味)ではじまるなんて。
20年前に解散しそうになっていたラルクが復活したライブREINCARNATIONと同じ憎い演出なのです。
2年に1回ぐらい、大きな会場でライブをして、たまにあまりプロモーションもなくシングルをだす。
最近の彼らの活動です。
そんなラルクが1年半ぶりのライブ。東京ドーム2日間。
17年間(!)ファンだった自分への義理と思って、チケットはとったものの。
実は、あのダサいツアーロゴを見て(単なる私の主観ではなく、けっこう話題になったダサさなのです笑)、大きくなりすぎてビジネスに群がられたバンドは、もう人々の心を熱くできないのかもしれないなと感じていました。
あまりに急激に全盛期を迎え、混乱のなかでメンバーが傷つき消耗して、ばらばらになってしまったバンドは、全盛期を超えることはできないんだ、と。
(最近見たオアシスの映画も、はじめの3年の全盛期が最高という話だったし)
それが、行ってみたら、1曲目で泣くことに。
何度もライブには行っているけれど、そんなことははじめてでした。
20年前と重なる演出はもちろん、今のラルクの表現力に、これまでの個人的なラルクとの思い出が、共鳴していたのかもしれません。
忘れもしない、12歳のお正月。
ミュージックステーション新年スペシャルの間にこれでもかというほど流れていた、資生堂ピエヌのCMのタイアップ曲だったNEO UNIVERSE。
こんなにすべてが好きと思える曲があるのかと、驚愕しました。
ミュージックステーションで黒い革のロングコートを着ていたhydeのかっこよさにも。
その日から、ラルクのことばかり考える中高時代、その後大学生や社会人になっても、ライブには必ず行くという日々を過ごしてきました。
何百回も見た映像、大事にしていた雑誌、実家の部屋のポスター、こっそり聞いていたラジオ。
テスト前も、家族や友達とけんかしたときも、ふられたときも、将来に悩んだときも聞いていた音楽。
弟が勝手にCDを持ち出して怒ったこと。
他部署のラルクファンの先輩とこそこそ話したこと。
心から幸せと思ったライブの数々。
このバンドには、思い出がありすぎるのです。
そして、その思い出のなかの彼らを超える圧倒的な表現力を目の当たりして、涙がでたのだと思います。
(特にhydeの声量とか、曲の世界観への引き込み具合が、本当ににすごかった)
子どものころから大好きだったロックスターが、まだ走っていてくれる。
もしかしたら、あのころみたいな野望や化学反応、仲の良さみたいなものは、もう見れないかもしれないけれど、今が一番最高と思えるパフォーマンスが見れること。
なんて幸せなことなんだ……!
1曲目の話だけで、こんなに語るなんて、いかに感動したかおわかりいただけるでしょう。笑
もちろん2曲目以降も、シングルメインですが(長年のファンはつい、レアなアルバム曲を求めてしまいがち)、最高でした。
「虹」に続き、2曲目もREINCARNATIONのときと同じ「Caress of Venus」。
「fate」「forbidden lover」「Shout at the Devil」と、別時代の異国にトリップしたような曲が続くところがあったり。
1998年に3枚同時シングル発売で話題になった3曲「花葬」「浸食 -lose control-」「 HONEY」が連続で演奏されたり。
今回のセットリストはhydeが組んだそう。
彼のファンがどうすれば喜ぶのか本気で考えるサービス精神は、私がラルクを好きでい続けている理由のひとつだとあらためて感じます。
ということで、まだまだ感動したポイントがあるので、後半に続きます!
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L'Arc-en-Ciel「25th L'Anniversary LIVE」2017年4月8日 (1日目)東京ドーム セットリスト
01. 虹
02. Caress of Venus
03. the Fourth Avenue Cafe
04. flower
05. Lies and Truth
06. fate
07. forbidden lover
08. Shout at the Devil
09. REVELATION
10. Voice
11. X X X
12. 花葬
13. 浸食 -lose control-
14. HONEY
15. MY HEART DRAWS A DREAM
16. NEO UNIVERSE
17. STAY AWAY
18. Driver's High
19. READY STEADY GO
20. Don't be Afraid
21. Blurry Eyes
22. Link
23. あなた
土地と人と音楽あたり
日々心に刺さった、いろいろについて。
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